自社養成 航空大学校

パイロット・航空大学校の志望動機

投稿日:2017-07-19 更新日:

本当は自社養成に行きたかったけれど、落ちてしまったのでやむなく航空大学校に来たという消極的な志望理由ですが、航空大学校3次試験の面接カードや自社養成エントリーシートの参考にして頂けると幸いです。

何故パイロットになりたいのかについて説明した後、複数ある養成機関の中で何故航空大学校やその航空会社なのかについて説明するという二段構造となっています。

 

なぜパイロットなのか

  • かっこいい

日本中に留まらず世界中を飛び回る仕事って特別で憧れるし、また、空港をあの制服で颯爽と歩く姿、巨大な旅客機を操縦するのってかっこいいと思います。

  • 競争なさそう

他の企業、他の職種だと、限られたポストを目指して常に競争をしなければならないという噂を友人から聞きますが、パイロットにおいては副操縦士・機長の役職の枠は限られていないし、みんなで副操縦士を目指し、みんなで機長を目指すというモチベーションに満ち溢れているようですし、ここ航空大学校においても全員でどうにかしよう感が強いです。

  • 勤務時間

航空労組連絡会という日本に乗り入れる民間航空会社の社員で構成される労働組合のセミナー資料「職場の実態~運航乗務員~」(2015/2/7)を見てみると、実際パイロットとして働き始めると捉え方は異なるのかもしれませんが、正直そんなに辛そうじゃない。私の前職や他の職業よりも勤務時間は圧倒的に短く、休暇も圧倒的に多いようです。

  • 高待遇

バブル期ほどではないようですが、未だにお給料は高いです。LCCですら副操縦士成りたてでも年収1000万円を超えるという話を航大の先輩から聞いています。国内のみならず世界的に足りていない状況で、一時期年収4000万円で中国系の航空会社が引き抜きという衝撃的な記事が話題となりましたが、実際には台湾のエバー航空が3000万円で引き抜いていたらしいです。国によって所得税の税率が違うので殆どの場合、日本国内で働くよりも海外エアラインで働いたほうが手取りは増えるようです。

こうやって文字にしてみると、意外と消極的な理由ばかりで自分でもげんなりしています。

以下では、パイロットになりたいという前提の下、どうして航空大学校なのかという理由です。

 

何故航空大学校なのか

  • 就職状況

現在の航空大学校卒業生にとっては、超売り手市場です。卒業さえ出来れば殆どの人が航空会社に就職できる状況が続いています。ANA本体に約1/3ぐらい行っているようです。

航空大学校の就職は、会社によって採用試験が行われる順番が決められていて、現在のところANA系(ANA本体、ANA WINGS)から始まり、JALで終わるといった順になっています。原則として2社までしか受験することが出来ないようです。例えば、ANA本体とANA WINGSを受験するとJALには行けないという形みたいです。

*特に1人何社までという決まりは無いと教えていただきました。ありがとうございます。日程上や内定を保留できる期間によって実際には2社ぐらいしか受験できないとのことです。(2017.7.20加筆)

学生からするとANAかJALに行きたいという人が多いので、まず初めにANA本体とJAL本体の試験を行えば良いのですが、JALの破綻以降、一時期JALが航空大学校からの採用を辞めたことにより、航空大学校の学生を採用することの出来る優先順位が最後まで落ちてしまったためANA本体とJAL本体の間に他の航空会社の採用試験を行うという形になっているようです。

  • 授業料許容範囲

以前の記事で授業料が高いという話をしましたが、それでも将来の期待利得を考えるとまだまだ許容範囲内に収まっていると思います。

  • 縦のつながり

航空大学校で生活をしていると、学生として同じ寮に住む先輩・後輩の繋がり、「系列」と呼ばれる入学時に割り当てられたグループの縦の繋がり、航空大学校卒業生と在校生の繋がり、と学年や年齢、所属先を越えた繋がりを実感することが多くあります。よく食事に連れて行ってもらえます。また、教官や学生寮、ボナンザ、シーラス等話題に欠くことはありません。この繋がりをどう利用するかはその人次第ですが、良い影響を与えてくれるのは間違いないでしょう。

 

以上を簡潔にまとめると、自社養成・航空大学校以外にまともにエアラインパイロットになれる手段が無かったからということになります。夢のない話ばかりで萎えた人も多いとは思いますが、何かの参考になると幸いです。

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