自社養成 航空大学校

Attitude Flight

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この直近のエントリーでフェイルについて書いてしばらくブログを放置していたら、知り合いからフェイルしたように思われていたようです。まだまだ生き残っています。

 

ここ最近の訓練ではよく「Attitude Flightが出来ていない」「計器を追いかけている」と指摘されることがあります。「Attitude Flight」は操縦の基本中の基本というらしく、帯広フライト課程を修了し宮崎フライト課程に移り初めて宮崎の担当教官とフライトをした際には、回期の傾向として「Attitude Flight」が出来ていないと指摘されました。基本中の基本にも関わらず、数十時間のフライトタイムでは身につけることの難しい人も多い「Attitude Flight」について、航空大学校の3次試験や自社養成試験等の飛行適性検査の前に知ることが出来ていたら、もう少し上手に対策をすることが出来たなと思うので共有します。

以下、非常にざっくりとした説明になるので細かいところは他のソースで各自調べてみてください。

まず、飛行中の飛行機の運動について考えます。

飛行中の飛行機は、コクピットから見ると前後・左右・上下の3軸方向に運動をします。(※ロール・ヨー・ピッチと説明したいところですが、わかりやすくするためにざっくりと説明します)

  • 前後
  • 左右
  • 上下

また、パイロットが飛行機を操縦する際に、パイロットが操作をするのは主に以下の3つです。

  • コントロールホイール(片手)
  • ラダー(両足)
  • スロットルレバー(片手)

パイロットが飛行機の運動を変える方法を、先程の運動方向に対応させると、本当にざっくりと分類すると以下のようになります。

  • コントロールホイール

 引っ張るor押す …上下 

左に回すor右に回す…左右(ローリング)

  • ラダー

左を押すor右を押す…左右(ヨーイング)

  • スロットルレバー

出力を足すor減らす…前後

(※本来は上反角効果やp-factorなど様々な要素が重なり、もっとぐちゃぐちゃしているのですが、伝えたいことはそこではないので割愛します)

 

コントロールホイールを用いて上下に運動させることは、Pitchを変えるといいます。コントロールホイールを用いて左右に運動させることは、Bankを変えるといいます。

また、訓練初期の初期の頃はあまりヨーイングについて言われないのでラダーについても割愛します。

要するに、パイロットが飛行機をコントロールするというのは、コントロールホイールとラダー、スロットルレバーを用いてPitchとBankを変え、Powerを設定することです。

PitchとBankとPowerで飛行機のAttitude(姿勢)が定まるので、一番始めに出てきた「Attitude Flight」とは「PitchとBankとPowerを決めながら飛行機を飛ばすこと」を意味します。

つまりは、飛行機の姿勢に応じたPitchとBankとPowerを予め知っていて、それに合わせて飛行機を飛ばしましょうということです。

 

水平直線飛行(まっすぐ高度を維持してBankの要らない飛行)について考えてみましょう。

  • 目安のPitchとPowerを知っている場合

目安のPitchで姿勢を止め、目安のPowerをsetすることで様子を見ます。(例:Pitch 0度 Power 17inch)

目安のPitchとPowerにsetされているので、飛行機はパイロットの望む諸元に近いところで安定した飛行を始めます。

その結果をみて、必要ならば修正量の目安を持ってPitchとPowerを微修正すれば良いということになります。(例:Pitch 1度あたり200ft/m、Power 1inchあたり5kt)

  • 目安のPitchとPowerを知らない場合

高度計の高度を保持するようにPitchを上下させて、速度計の速度を保持するようにPowerを増減させます。

いわゆる「計器を追いかけた操縦」となり、いつまで経っても安定した操縦は出来ません。

目安のPitchとPowerを知っている場合と比べ、コクピットの計器に現れる結果だけでは正直なところ違いに気づきにくいですが、その操縦に対するアプローチは全く異なっています。

Attitude Flightができると、シーラス、ボナンザ、バロン、ジェット機等の機種移行が楽になるとも言われます。

言いたかったことをまとめると、シミュレーターで飛行適性検査を受けることがある人は、先輩や知り合いの方々に聞いて、そのシミュレーターの基本的な目安のPitchとPower(諸元)を事前に知ることが出来れば、やや有利になるのではないかということです。自社養成のシミュレーターはぜんぜん違うゲームみたいなものだし、航空大学校の入試についてはもちろん知らなくて合格している人の方が大多数ですが。。。

以下のサイトがAttitude Flightについて参考になるので、もし良ければ読んでみてください。

Attitude Flight -Flyingfast

パイロットになろうぜ。 Attitude flight

Yahoo知恵袋

-自社養成, 航空大学校
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